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ことしの夏休みは北海道へお出掛け(第3回:幸福への切符 愛国から幸福ゆき) [旅]

連載第3回は「幸福への切符 愛国から幸福ゆき」。

帯広駅から釧路に向かおうと地図を見ていると「幸福鉄道公園」の文字が目に入ってきます。
これはもしや昔流行った「愛国から幸福ゆき」の国鉄廃線の跡地では? と思いながら地図をよく見ると、「旧愛国駅」の記載もあります。せっかくなので行ってみることにしました。

すこし道に迷いながら行ってみると愛国駅のあった場所は「交通記念館」に生まれ変わった駅舎があります。
駅舎の隣には、「恋人の聖地」のプレート、石碑になった「愛国から幸福ゆき」の切符があります。駅舎をくぐりホームに出てみると蒸気機関車があります。
駅舎の中は廃線当時の資料として、「広尾線のあらまし」「思い出の鉄道用具」「広尾線の歴史」等が飾ってあります。

続いて、幸福駅のあった場所に行ってみると「交通公園」になっており、オレンジ色の列車が目に入ります。
駅舎は当時のままと思われる木造で、時代の流れを感じます。
ここもやはり「恋人の聖地」のプレートがあります。
駅舎の前には「幸福-愛国 キップ発売所」(土産物屋)があり、のぞいてみると、明日の日付になった切符が売っています。18時過ぎという時間ですから、明日の準備もしないとね。。。

時間が遅いせいか、恋人と思われる人達のいなかった「恋人の聖地」をあとに釧路に向かおうと車を走らせていると、今度は「帯広広尾自動車道 幸福」の標識が目に入り、こちらは「幸福の入り口」なんだな~ぁ... って思ったりします。

徐々に暗くなる北海道の真っ直ぐな道を走っていると、ガソリンの量が気になります。なかなかガソリンスタンドはないし、あっても既に閉店。やっと、音別でホクレンの24時間セルフのガソリンスタンドを見つけ燃料補給し一安心。
地名である「音別(おんべつ)」を見て以来、北海道には「別」と付く地名が多いことに気が付きます。(アイヌ語からとられた地名で「別=ペツ(川)」という意味のようですが…)

道の駅「しらぬか恋問」に到着したのは21時ごろ。
テントを張る場所がないかと、すこしウロウロしてみましたが、風が強く、目の前が「恋問海岸」となっており、ちょっと危ないか~ぁ... って思い、車の中で一晩過ごします。

[参考]2日目:走行距離 333.6㎞


愛国駅 交通記念館
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ようこそ恋人の聖地 愛国駅
20120812_blog_20120729_Hokkaido_DSC02544_a.JPG

~ つぎのことが書いてあります ~

【中央】
Lover's Sanctuary
恋人の聖地

ようこそ恋人の聖地

愛国駅へ

<選定プレート>
恋人の聖地
桂由美

【左側】
~愛の国から幸福へ~
昭和4年に開通し、現在は廃線となっている旧国鉄広尾線。1973年3月、NHKのテレビ番組『新日本紀行』で『幸福への旅』が放映されたのをきっかけに、愛国駅から幸福駅行きの切符が「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズとともに4年間で1000万枚も売れる一大ブームに。現在、旧愛国駅は交通記念館として整備されており、当時使用されていた切符や歴史を伝えるパネルなどが展示されています。

【右側】
~「恋人の聖地」とは~
恋人の聖地プロジェクトとは、NPO法人地域活性化支援センターが主体となって、全国のプロポーズにふさわしいロマンチックなスポットを出会いと結婚の象徴「恋人の聖地」として選定し、さまざまなプロポーズのシチュエーションを提案するプロジェクトです。平成20年7月1日に旧国鉄広尾線愛国駅と幸福駅がこの「恋人の聖地」に選定されました。

選定プレート英文翻訳
この地を訪れるすべての恋人達に、この地に触れることにより湧き上がる感動と、出会うことの素晴らしさ、祝福されて結婚することの素晴らしさ、そして幸せな家庭を築いてゆく素晴らしさを伝えるため、この地を”恋人の聖地”として認定します。おふたりの出会いを祝福し、幸せな将来をお祈りいたします。

~ 以上 ~

切符「愛国から幸福ゆき」
(切符だから当然ですが、幸福への切符も「発売当日限り有効」「下車前途無効」なんですね。。。)
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~ つぎのことが刻まれています ~

97.4.1
愛国から
幸福ゆき
発売当日限り有効
下車前途無効 220円
愛国地域活性化協議会発行 小
愛国→幸福

~ 以上 ~

愛国駅 ホーム
20120812_blog_20120729_Hokkaido_DSC02546_a.JPG
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~ つぎのことが書いてあります ~

愛国駅と国鉄広尾線のあゆみ

愛国町は、明治29年の入植が始まりです。
この地は、ここに愛国青年団という団体があったことに由来しています。
愛国駅は、広尾線の開通と同時に昭和4年に設置されました。広尾線の開通は、南十勝発展の原動力となり、多大な功績を残すと共に、「愛国・幸福ブーム」など数々の思い出を残してきました。
しかし、昭和62年、鉄道需要の落ち込み等から58年間の歴史に幕が降ろされ、旧愛国駅は、ロマン溢れる広尾線を人々の心から消さないために、交通記念館として整備されました。

~ 以上 ~

国鉄広尾線 愛国駅
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愛国駅のホームには蒸気機関車がとまっています
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愛国駅 交通記念館の中をのぞいてい見ると、、、
広尾線のあらまし 思い出の鉄道用具
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広尾線の歴史
(マネキンは外国人なんですね。。。)
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たくさん張り付けられていますね
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通票閉塞機
(単線での列車衝突を避けるための機械らしいです)
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幸福駅 交通公園
(こちらは公園なんですね)
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愛の国から幸福へ
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~ つぎのことが書いてあります ~

愛の国から幸福へ

幸福駅は、昭和4年の広尾線開通から27年後の昭和31年に設置されました。広尾線の開通は、十勝南部の開拓を急速に進め、多大な功績を残すと共に、テレビで全国に紹介されてからは、「幸福行き」の切符に人気が出始め、「愛国・幸福ブーム」を呼ぶなど数々の思い出を残しました。
しかし、昭和62年、国鉄再建策の中で広尾線が廃止となり、幸福駅の歴史も閉じられましたが、夢とロマンに溢れるこの地を後世に伝えていく為この交通公園を造成したものであります。

~ 以上 ~

幸福駅
(こちらもたくさん張り付けられていますね)
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HAPPY BELL こうふく
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「恋人の聖地」のプレート20120812_blog_20120729_Hokkaido_DSC02571_a.JPG

幸福駅のホーム
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列車の車内
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幸福駅のホームにある「御案内」
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~ つぎのことが書いてあります ~

御案内

駅名の由来  開駅 昭和31年11月1日

この地域はもと「幸震」といっていたが福井県からの移住者(明治29年入植)が多いので上の字を一字ずつとって「幸福」としたといわれ、また将来の幸福を願う意味もあって、定められた部落名をそのまま駅名としたものです。最近「幸福ゆき」の切符がブームを呼んでおりますが、それがこの駅です。

当地域の特産物

大正メークイン(じゃがいも)
 昭和26年から生産され風味豊かな味覚で全国的に
 好評を博している。

大正金時
 昭和32年から生産されており、菜豆類(いんげん)で、
 この品種発祥の地である。

大正白金時
 昭和36年から生産されており、この品種発祥の地である。

酪農
 良質牛乳と有料高等乳牛の供給地。

農林省十勝馬鈴薯原々種農場
 駅東南約2KMの地点に昭和24年に開場され、メークイン他
 優良健全原種の生産に大きく役割を果たしている。

~ 以上 ~

幸福駅前「幸福-愛国 キップ発売所」(土産物屋)
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帯広広尾自動車道 幸福の入り口
(帯広広尾自動車道には入らずに釧路に向かいます)
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19時ごろになり、薄暗くなってきました
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19時半になると、さらに暗くなってきました
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国道38号で釧路に向かいます
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見上げると月が出ています
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道の駅「しらぬか恋問」に到着
(「愛の国」→「幸福」→「恋問(こいとい)」と来たのか…)
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津波注意の標識
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恋問海岸からは船(漁船?)の灯りが見えます
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